第7章
武史のワゴン車の中は広かった。ギヤレバーはハンドルの横なので運転席と助手席の間に邪魔な仕切りはない。シートを平行まで倒せば後ろの座席にちょうどつながり、両方倒せばクッション付きのベンチが向き合わせになるタイプのワゴンだった。
「気持ちいいんだろ…」
「…」
武史の言葉に陽子は首を横に振った。しかしそれは武史にも陽子にも意味をなさない反応だった。
武史は助手席の取っ手にあるロープを陽子の左ひざに結んだ。陽子はうつろに
「いや…なにを…するの…やめ…」
陽子は愛撫から開放された安堵感と武史の行動のすばやさに抵抗する暇もなかった。
「ん?ヨウコを見せてもらうんだよ」
縛ったとはいえ、ドアにしっかりと足を固定されたわけではなかった。20CMほどの遊びはある。足の自由を奪われたわけではなかった。…と陽子だけは思った。
「陽子って?…あたし…ここに…」
武史の言ってる意味がわからない陽子はうつろに言った。
武史は陽子のシートを衝撃のないよう気を配りながら倒していきながら言った。
「僕はヨウコのまだほんのちょっと一部しか見せてもらってないよ。今日かけてもぜんぶ見きれない」
自分のシートも倒し、車内はベンチの向き合う広々とした空間になった。ダッシュボードから武史が取り出したのはペンライトだった。
そして武史は左足を陽子の右足にかけ足払いをするように広げ始めた。
「!」
陽子は正気に返って気づいた。
(ノーパンなんだ!)
「いやっ…やっ…やめてーーー!」
(何もはいてない!スカートの中何もはいてないの!)
じわじわと武史は足を広げていく。右足で何回も武史の足をぶったと思ったがまったく無駄な抵抗だった。
自然と両足を閉じてなければと陽子は背中を助手席ドアのほうへ身体全体を車の中心へ向かうようにもぞもぞと回転移動させていった。そのうち陽子はシートの背もたれでなく前後席窓のしきり、シートベルトがある柱に寄りかかっていた。しかし、90度は無理だった。左足に結び付けられたロープがピンと張ってしまったからだ。少し斜めになっている。がんばって起きてないとこの体勢を保つことはできなかった。
もう回れない。しかしそのまま右足はじりじりと広げられていく。
「お願い!もうやだ!こんなの…おね…がい…」
武史は足を開ききるまでずっと陽子の表情を見ていた。陽子の両膝に手を置いていた。そしてちょっとだけ下を見た。
「スカートで見えないよ」
(めくれてなかった…)
「…中はどうなってるんだろうね。…」
「…」
「おっぱい触られても感じてなかったって首振ってたよね…」
「!」
「さっきまでヨウコの座ってたとこ…見える?」
武史がペンライトで指し示した、普通に座ってればそこであろう場所を陽子は見た。
縦に楕円形のシミがそこにあった。
「あは、オモラシでもした?」
「…」
「スカートを通り越すほどヨウコは濡らした…」
「……」
「僕の愛撫にヨウコは感じてヨダレが止まらないんだ…」
「そ、そんないいかた…」
「じゃあ、…ヨウコは胸をいじられただけでダラダラとオマンコからマン汁を垂れ流した…」
武史の右手が上に昇ってきた。そろそろとスカートの中へ入ってくる。
「どんな…」
「や…や…」
「下のスカートはずぶぬれだよ。帰るとき目立つぞー」
「ひっ!」
「ヌルヌルしてる。やっぱりオシッコじゃない。マン汁だ。」
「!」
「さて…」
「や、それ以上だめっ…さわんないでえ」
指が触れた。陽子の身体がビクンと震えた。
「ああっ…」
乱暴な指使いではない。中指と人差し指で触れるか触れないように蜜を掬い上げた。
武史はスカートから手を出して、まじまじとわざと奇妙な目つきで見ている。
そしてその手とともに陽子の顔近くに寄ってきた。
「これ、なに?」
「…」
「ねえ、これ、な、に?」
「…」
武史は手にライトを当て、指をつけたり離したりすると糸を引く蜜を陽子に見せつけた。
「マン汁…」
「…」
「ヨウコのオ、マ、ン、コ、じ、る…」
「…うっ…」
すると武史は両指を口にくわえしゃぶり始めた。
「あ…やっ…」
陽子は目をそむけた。
「おいしい、ヨウコのオマンコ汁…」
ゴクンと武史の喉が鳴った。そしてその手はまたスカートの中へ…
「あああ…」