第64章


バスルームの前まで辿り着くと陽子は膝を崩して正座するように座り込んだ。左のかかとに股間があたってベチャッと液を広げた。

カーディガンとTシャツを一気に脱ぎ捨てそこら辺に放り投げた。スカートに手を掛け目をつぶって見ないように顔をそむけながら脱ぎ、靴下も取った。
這ったままドアをあけて四つんばいに陽子はバスルームの中へ進んだ。

シャワーを手にとり蛇口をひねる。だんだん温まっていく水を確かめながら陽子はシャワーを身体に当てた。


(…きれいに…きれいに洗い流して…ぜんぶ…)


冷え切った身体に温かい湯を浴びてやっと身体が弛緩していった。横ずわりの尻の谷間から黄色い奔流が混じる。
シャワーよりも温度の高い小水を股間に感じながら陽子は身体を伸ばしバスタブの蛇口をひねった。


(…ぜんぶ…ぜんぶ…)


シャワーを顔面にあて、頭の上からも湯を落とす。まずは全面に水流をあてないと気が済まなかった。
体をすべるお湯の温かさが心地よかった。記憶さえもすべて洗い流れてくれればいいと思った。

バスタブに湯が張ると蛇口を閉めて手すりに掴まりながら陽子はその中に沈んだ。


「…はああぁ…」


やっと一人になれた。久しぶりに周りが静かになったような気がした。深呼吸をしながら両手を思い切り伸ばした。


「…あ…」


伸ばした両の手首に赤いアザができていた。目を降ろすと同じものが両方の足にもできている。アザはそれだけではなかった。膨らんだ胸の上と下を、横に同じ色の線が走っている。


「…ああ…あああ…」


悪夢は消えていない。陽子はその部分をしゃにむに揉み解しその刻印を逃がそうとした。


「…はあ…はあ…はああ…」


どうしていいのかわからず胸のふもとをさする。乳房全体を揉み解しているうちに陽子の呼吸が吐息に変わっていった。乳首がすでに固く突き出ている。


「…あっ…はっああ…だめ…だめ…」


指がそのしこりをひとりでにつまんでしまう。


(…いい…いい…)


太ももに手をやると肌に直接触れられなかった。溶けたオブラートのように大きなアメーバが膜となって下半身を包んでいた。


(…こんな…あのひと…こんなに…)


悠長なことは言っていられなかった。バスタブから上がると陽子はタイルの上にしゃがんだ。もう身体は力を取り戻していた。
再びシャワーからお湯を出し、股間に下から当てた。


「…ひっ…」


刺激が強すぎて痛いほどだった。同じことをした昨日の朝とは違ってその部分が特に敏感になっていた。シャワーをあきらめ、陽子は洗面器でバスタブから湯をすくい股間に浴びせかけながらそのヌルヌルを落としていった。


(とにかく中のものを落とさないと…)


中を探るのは怖かったがそんなことはいっていられない。指は簡単に中ほどまで入った。


(…熱い…それに…ヌルヌルして…まだ入ってる…)


指を抜き差ししながらすくった湯を股間に浴びせる。湯を内部に入れることはできないが出てきたものを流すだけでもいくらか良かった。


(…ああ…あああ…出てこない…全部出てこない…)


膣壁がきゅっきゅっと指を締め付け中のものが思うように出せない。


(…あう…あう…洗うためだ…このままじゃ…このままじゃ…)


指を二本にした。入れてV字に広げて中身を出そうとした。


…ドロ…ドロ…


(…うあ…でてくる…でて…くる…ああ…ああ…)


中をきれいにする道を見つけた喜びが安堵を誘った。
洗面器がカランと音を立てて手を離れた。


(…あう…洗うためなんだから…くうん…)


股を開いて膝をタイルにつけた。背中を丸めて前に片手をつき、もう片方の手が小刻みに動く。


「…くうぅんん…」


(…洗ってるの…わたしはいま…これをしなければならないの…)


中身を出したいならば指を開いたままでいればいい。しかし二本の指は出し入れを繰り返した。


(…いい…いい…もっと…もっとでて…だして…いい…もっと…もっと…)


…にちゅっ…ぬちゅっ…


「…ふうん…ひゅぅん…くぅぅん…」


二本の指はもう閉じていてすでに中をこねくり回していた。丸まった背中がのけぞって目を瞑ったまま口を大きく開いた。腰もいやらしく指に合わせて動いていた。


…ぬちゃっ…ぬちゅっ…


(…いい…いい…おま…んこ…いい…おまんこの…なか…きもち…いい…)


…ぬちょっ…ぬちょぬちょぬちょ…


(…ゆび…いい…ゆび…ゆび…ゆびじゃ…なく…て…いく…)


唇が開いて中から舌が突き出ていく。舌先が宙をさまよって動いた。


…ぬちょぬちょぬちょぬちょ…


(…いく…いくっ…いくっ…いっ…)


「…くぅぅーーーんんーーーんんーーー…」


手の動きが止まり、腰をビクビクと痙攣させて陽子は背中をのけぞらせた。



しばらく1、2分ほど動けなかった。
ぶるぶる身体を震わせながら陽子は手を引き抜き、目の前にかざした。
二本の指が白い厚い膜に覆われていた。おそらく男のものはほとんど残ってない。陽子自身の分泌した液が激しい動きに泡立ったために白くなったのだ。過度に震える手からぶよぶよした膜が離れて垂れてぶらぶらと揺れていた。


(…わたし…わたし…なんてこと…)


そばの蛇口で手を洗い、再び湯船にもぐりこんだ。股間のぬめりも注意深く取り払った。膝を抱えてまだ震えている身体を小さく折りたたみ、滲みでてくる嗚咽をこらえた。







目次へ     続く

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