第6章
「お願いっ!はずしてっ!はずしてっ!!!」
武史は両手で下着を広げ面白がるように陽子の顔と交互にまじまじと見比べていた。
「ほーら、こんなに濡れてる。」
車内の読書灯をつけると武史は陽子にすりより、目前にその肝心な部分のあたっていたところを見せつけた。
陽子は目をつぶって叫んだ。
「そんなの!いやっ!みせないで!嘘っ!いやっ!」
「嘘じゃないよ。何もしてないのにヨウコは勝手にオマンコからよだれをたらしていたんだ」
「いっ…いやっ」
「乾いてるところがないんだよ。量が多すぎてしみこみきれなかったんだ。ほら、真ん中のところまだ液が浮いてる。」
思わず目を開いた。確かに目の前にそれはあった。布の上に雫が浮き出ていかにも粘着質なふうに下へ垂れようとしていた。
(これが…あたしの…パ…ンツ…?じゃ、じゃあ…いまも…)
「いやっ」
そこで武史はその雫を陽子の鼻下に下着ごと塗りつけた。
「ああっやめてっ!」
「陽子の匂いだ…まず最初のね。自分で嗅いだ事ぐらいあるだろう?今日のは飛び切り濃いはずだよ。」
武史は下着を右手に持ち帰ると自分の鼻に持っていき深呼吸をして存分に香りを楽しみ始めた。
「いい匂いだ。ヨウコもわかるだろう?発情したメスの匂いだ」
武史は左手で陽子の乳房を服の上から弄び始めた。ゆっくりと優しく全体を揉みしだく。
「!」
身を任すしかなかったが胸全体の波のような動きが陽子の背中まで突き抜けていた。
武史は愛撫を下方にゆっくりと進めついに腰からシャツの中に入ってきた。
「ああっ!」
初めて身体で感じる武史の手。生暖かい生き物がシャツをはだけながら這い上がってくる。
「だめええ…」
手は陽子の身体を撫で回しながら両胸の谷間へと辿り着いた。生き物は器用に陽子のブラのフロントホックをはずして、両カップを陽子の脇の下へずらし下げ、外へと去っていった。
「こうするとシャツの上からでも見えるね。」
うつろな泣きそうな目で陽子は見た。はっきりと突起がわかる。
自分の部屋の中では寝るときなんかはブラはしないが気にしたことはなかった。しかしいまは単色のシャツでそれはあまりに目立ってる。しかも明らかにいつもよりその粒は大きかった。
武史はまた服の上から胸を触り始めた。
「乳首が思いっきり勃ってるよ」
「あ、あ…」
武史はいったん手を浮かせると親指と人差し指で狙いを定めながらゆっくりとゆっくりと乳首をつまんだ。
「ああっ!」
陽子の身体がビクンと震え、背中が少しのけぞった。目に火花が走った。身体が待ちかねた刺激に満足を覚えている。しかし陽子はそれに気づいていなかった。
車中とはいえ屋外で服の下はノーブラノーパン。両手を後ろ手に縛られて男は私の恥ずかしい匂いをかぎながら私の身体を弄んで反応を楽しんでいる。いま、陽子の頭の中はそれでいっぱいだった。写真のことは片隅に追いやられていたことにも気づいていなかった。いつしか恐ろしさよりも今目の前にいるパンツを手にした男と嬲られている乳首に神経が集中してしまっていた。
武史は陽子の目の前でパンツを口にくわえしゃぶり始めた。
「ああっだめえ…」
「ヨウコの味だ。最初のね…。少ししょっぱい。メロメロになっちゃうほどいやらしい味だ。ヌルヌルする。おいしいよ。」
武史はわざとのように喉を鳴らして何回も陽子の液を飲み込んだ。
両手の開いた武史は陽子の両胸を揉みしだいた。乳首に上手に刺激を与えながら揉み回す、摘んで転がすを繰り返した。摘むたびに陽子の身体はのけぞった。声は声にならずすすり泣きに変わっている。
「ああっ…やっ…だ…めっ…クンッ…」
「ハッ…ハッ…やっ…い…やっ」
しばらくすると武史が口からパンツを落とし囁いた。
「よかったらイイっていいなよ」
「やっ…だ…めっ…」
「君のオッパイはすごく喜んでる。乳首ははちきれそうに大きくなってるよ。」
「ああっ…ああっ…」
武史は目でニッと笑い、両乳首をさっきとは違う速さでこねくり回し始めた。乳首だけを執拗に、時には軽く爪を立てながら神経をそこに集中させようとする愛撫だった。
「…イイっていっちゃいな…」
「ああっ…クンッ…いっ…イイッ…」
武史の口元が横に長くなったのに陽子は気がつかなかった。