第44章


「あああっ…」


広いベッドの上で陽子の身体は横に転がされていった。背中が地を離れる。代わりに両膝がついた。頭を地に付けたままの四つんばいだった。陽子は股を開きながら尻を高く突き出す格好にさせられた。


「やめてえ…こんな格好…やめてええ…」


「…ヨウコ…よーくみえるよ…おしりの…あな…」


「…!!!…や…やああっ!!!…」


武史の両手が尻たぶをつかみ肛門のところを割り開いた。


「…きれいなアナルだよ…ここ、アナルっていうんだ…アナル…アヌス…肛門…」


「…やあああ…」


「…ケツのあな…」


「…あ…ああああっ!…やああっ!!…」


見られたことがない器官だった。みたとすれば赤ん坊のころ面倒を見てくれた親しかいない。陽子でさえも生まれてから一度も見たことはなかった。
いや、一度見たことがある。今朝のことだ。今朝デジカメを通して陽子は自分の肛門を初めて見た。
しかしなにもカメラも通さずに昨日会ったばかりの見知らぬ男が、いま陽子の肛門を凝視している。武史は性器に触れもしていなかった。

…ベチョッ…


「…ああっ…やああっ…やっ…………やあああああっっっ!!!!…」


肛門が生暖かいものに包まれた。武史の口だということはすぐにわかった。


「…ひっ…ひぃっ…やめて…やめて…」


身体に鳥肌が立った。肛門と口が合わさる行為など陽子の概念には存在していなかった。そのおぞましい行為に陽子の全身はブルブルと震えた。


「…うぐ…んぐ…ヨウコの味がする…おいしい…」


「…やっ…やあっ…」


「…んぐ…洗ってないから…ちょっと苦くて…んぐ…ちゃっ…おいしい…よ…」


「…あああっ!…ああああっ!…」


荒い鼻息が尻の後ろ側にあたっている。ヌメヌメと舌が入口を舐め回す。皺の一本一本をほぐすように愛撫していた。


「…やめてっ…やめ…てよっ…へん…たいっ…」


「…むぐっ…ふんん…ヨウコ…腰を…うごかして…」


「…ふっ…ああっ!…ああああっ!!…」


尻たぶから離れた手が陽子の秘部に触れた。一本の指が中に迷うことなくズズッと埋め込まれる。


「…あいいいっ!!!…いいいっ!…」


ブルブルと身体が震えた。膣壁がニュグニュグと動くのが陽子にもわかった。押し出そうとするのか迎え入れようとしてるのか、膣壁は何度も指を締め付け蠢いた。動こうとしない指をむさぼるように陽子の腰が揺れた。


「…あうぅ…くうぅぅ…」


「…んぐ…オマンコといっしょにアナルも動いてるよ…」


舌がアナルの中に入ろうとねじこんでくる。グリグリと入ろうとする舌を肛門はヒクヒクと何回も拒んでいた。
指で膣を犯され、同時に豊満なお尻には武史の顔が埋まり肛門を舌で犯されていた。


「…んああっ…くああっ…あああっ…」


「…うんん…んん…んんん…」


「…ああっ…ああああっ…」


陽子の肛門は初めての侵入者を受け入れることはなかった。舌は入口を舐め回すだけだった。

武史は顔を離すと指も膣から抜き取った。


「…ううううっ…」


身体がブルンと震えた。


「…はあ…はあ…」


指が肛門を揉みほぐした。指にべっとりとついた陽子の蜜を肛門に塗りたくっている。


「…はあ…はあ…やあ…やあ…」


指が小刻みに揉み解し動きながら中に入ってきた。


「…あっ…あっ…やっ…いっいたっ!…」


武史は指の侵入を止めた。第一関節はおろか、ほんの爪先しか入ってなかった。


「…ヨウコ…最後にトイレに行ったのはいつ?…」


「…あ…う…」


「…最後にウンチしたのはいつ?…」


「…よ…よ…っか…ま…え…」


指を肛門に入れられ答えを拒否する暇も、嘘をついてる余裕もなかった。


「…ふうん…なるほどね…ヨウコ…いま僕…さわってるよ…」


「…あ…え?…」


「…指先に…ヨウコの…ウンチ…」


「!!!!!!!…!!!!!!!!!…あっ!!…やあっ!!!!……」


指を振りほどこうと腰を懸命に動かした。しかし指は執拗に肛門を追ってくる。


「…かたい…溜まってるんだね…」


指がニュグニュグと動いた。


「…やっ!!…やめてっ!…やめ…てっ!!…」


武史が指を抜いた。陽子の身体からがくんと力が抜けた。


チュバッ…チュバッ…


(!!!!!!…)


武史が自分の指をしゃぶっている音だった。


「…チュバッ…チュッ…おいしいよ…ヨウコ…」


「…やめてええ…へんたいぃ…」


「…ヨウコ…きれいにしてあげるよ…」


武史は陽子の身体をまた裏返しにすると、ベッドから降りて木製の椅子に上がりビデオカメラを取って降りた。そして椅子を部屋の角のほうに移動させた。そしてベッドの陽子を抱き上げた。


(…このままシャワーにいくのね…)


「…きれいになろうね…ヨウコ…」


しかし武史が連れて行ったのは木製の肘掛け椅子の方向だった。




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