第154章


…ぐに…にゅぐ…ぐ…に…


「ウグッ!ウグゥゥーー…」


突然陽子の膣の中が圧迫を受けた。ペニスがさらに硬さを増したためだった。
もちろん萎えていたわけではない。充分勃起してはいたのだが硬さが完全になったのである。実際大きくなったわけではないが、溶けた膣内はその硬さの変化を過敏に感じ取った。
まるで柱が中に聳え立っているようである。その柱一本で自分のすべてが支えられている。
その瞬間、陽子は手足の感覚が失くなっていった。全体がその硬さに一段の悦びの声を挙げまとわりつく。


「…クゥゥーーー…」


陽子の喘ぎはまた、か細い高い声と上昇していった。継続する絶頂に全く抗えない。陽子はどうしようもなさに目の前のものに吸い付いた。


「…あぶぅ…アウゥウゥゥウ……あむぅっ…」


ざらざらした髪の毛が唇にまとわりついてもお構いなしだった。陽子は舌で毛髪を掻き分け肌を探ろうと動かした。しかし舐めても舐めても髪が邪魔をする。顔を動かしてさまよい、たどり着いた先に毛の少ないところがあった。陽子は飛びつくように男のつむじに吸い付いた。


「…ンチュ…んん…んむ…」


「…ゥアアン…」


男が胸の中で高い声を出した。陽子の腕が逃がすまいと男の頭に巻きついた。手で押さえる余裕などない。二の腕を巻きつけながらしっかりと抱きしめた。


「ウグッ…んまぅっ…ングゥゥ…」


「…ウクッ…クゥゥーー…」


男にしがみついたおかげで陽子の体勢が落ち着いた。改めて膣内が攻勢を始める。


…ぐに…にゅぐ…ぐに…


「…クゥゥ…ングゥゥッ…ウゥゥウゥゥウゥーーー…」





…ぐ…に…ぐに……グ……ニッ……


子宮がせり下がり、亀頭で自らの口をこじ開けたそのとき、陽子の聴覚が吹き飛んだ。
もちろん鼓膜が破れたわけでもなんでもない。音を音として捉えられなくなったのだ。実際男の吐息は聞こえる。しかしそれは胸の底から響いていた。


「…クアァァ…」


そして同時に手足の感覚も消え去った。自分は人間でさえなくなりつつあった。
意識の集中が極点にまで達している。その一点のみがすべてで、身体すべてがそれと化す。


ドロドロに溶けた性器だった。




目次へ     続く

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