第142章
…キュイィーーンン…パッ…
「…ヤアァッ!…やめてぇっ!…」
画面に、カメラを顔に掲げた男が尻の前に屈んで接写しているのが見える。光の照射に犯される毎に電撃が身体を突き抜けていくようだった。肛門内部の姿を保存され、枚数は一方的に増えていく。
…パッ……パッ…
「…ああぁんん…やっ!やっ!…やあぁぁあ…」
「…あ…」
「…みないでぇ…もうみないでぇ…」
「…陽子…残ってる…」
「…み…へぇ?…」
「…奥のほうに…ちっちゃな…ウンチ…」
「!!!!!!!……いやあっ!…そんなっ!…うそっ!…」
「…うそなもんか…ほら…」
画面全体が大きく動いた。男が置いてあったビデオカメラを持ち上げたのだ。男の顔が一瞬映り回転すると、真正面に後姿の自分がいた。
「…見てごらん…ほら自分で…」
「…いやっ!…みせないでっ!…いやっ!…あ…あ…」
画面に器具の取り付けられたお尻が大きく映った。カメラはゆっくりと器具の周囲を舐め回す様に映していく。その部分がいまどういう状態にあるかを改めて実況中継され目が離せなかった。これが自分の身体の一部分とは信じられない。器具によって、テーブルの上で確認したときは蕾だったはずの箇所が単一乾電池一本分ぐらいの"穴"にこじ開けられてしまっている。
そしてカメラは器具の周辺から舐めまわしていく。器具を取り囲む、シワだったはずの茶色の蕾はつるんとしたぴかぴかの唇に変貌しており、それがヒクヒクと動いても直径は微動だにせず、穴は塞がることもできずに固定されていた。
「…あ…ああ…」
そしてカメラがお尻の真正面にきてその洞窟が近づいてきた。薄い暗がりの奥に少し赤みを帯びた壁が見える。
しかし周囲を踊っていたペンライトの光がついにその中心に並び飛び込んで暗がりは一瞬にして明るくなった。
「…あっ…ああっ!…いやっ…いやっ…」
きれいな濃厚なピンク色の部屋がそこに広がっていた。左右二方向は器具のプラスチックに貼りついてはいたが透明なため、色が遮られることはない。排泄物の色とは程遠く、肛門の中はヌメヌメした壁で囲まれた清らかな玄室のようだった。
ズームアップしているのか画面は奥に進んでいく。中心にはテラテラと光るもう一つの蕾が申し訳なさそうに控えていた。隅に小さな黒ずんだ物体がある。
「…いやああ…やめてえ…」
そのうちその蕾が膨らみ、手前にぐぐっとせり上がってきた。器具のせいでそれほど進めないことを知ってるのか、途中から出てこられないままヒクヒクともがいている。そしてその位置でしばらく止まっていた蕾が、プチュッと同じぐらいの小さな粒チョコを搾り出した。
「…ひっ!…」
「…また出てきたね…」
…ぶちゅる…