第134章
「…んぁっ…あっ…ふ…あ…」
「…出せないだろ…僕が栓を抜いてあげない限り出せないんだよ…」
棒はもうひっこみはしなかった。ふんばって門を全開にし静止している状態になる。イキんだ状態が戻らない。内容物と腸だけが激しく動いていた。
「…ああ…あ…んぐ…あ…」
(…ほ…ほんとに…だせない…ふさがれてる…栓されてほんとうに塞がれてる…)
当面、醜態を晒すのは免れたわけだが事態が好転したわけでは全然ない。最悪の状況が先延ばしにされただけのことなのだ。しかもそのタイムリミットは男の手に握られていることを陽子は思い知った。
排泄は男の意思によってなされるのだ。
「…いや…や…いや…いやーーーー!…」
…ぐうううぎゅるるるるる…
あきらめた軍勢が撤退していく、その音と同時だった。
…ずじゅるるるるる…
「…!!!!!…」
しばらく握り締めた手を男が離したのだ。新たに液体を補充している音だった。
「…いやっ!…もうだめっ!…もう入れないでっ!…」
「…空気を抜かない限りずうっとこのままだよ…」
男はゆったりと注入を再開した。