第127章

その体勢のまま両者ともしばらく無言の刻が過ぎた。陽子にもしだいに理性が戻ってくる。半ばトロンとした目に視点が合ってくると、陽子はまだ足に痺れが残ってることに気づいた。

そっと離れた男は陽子を抱き上げると丁寧にベッドに寝かせた。


「…あ…つっ…」


「…痺れちゃったかい?…少し休んでて…」


男は離れるとテーブルを片付けにかかった。濡れ雑巾を持ち天板を拭いて少々飛び散った茶色のしぶきをきれいに拭き取り、陽子の足も丁寧にごしごしと掃除した。
陽子は横になったままその一部始終を見ていた。痺れと脱力感でまったく四肢が動かせず、置かれたままの姿勢でぼんやりと見ているしかできない。


「…よっ…」


男がテーブルを持ち上げ、もとあった向こうのダイニングまで持っていった。部屋のスペースが一気に広くなり、ビニールの敷かれた床が一面に広がった。


(………?…)


部屋の真ん中にそれらはあった。すべてテーブルの下で見えなかったものだ。


(……?……?…)


ごちゃごちゃといろんなものがあったが、そのほとんどがどういうものかわからなかった。オレンジ色の中ほどに膨らみがひとつある管、絡まるように黒く太い棒状の管もあり、緑色のゴム球が2つ見える。まさか本物ではないだろう、白い様々な大きさの真珠が30CMぐらいにいくつも連なったものもあった。透明なプラスチックの何かの部品のようなものは想像すらできない。
しかしわかるものが一つだけあった。見覚えのあるというよりも普段から見慣れているものだった。いったいこれがいまなぜそこにあるのか想像すらつかない。それは一房のバナナである。まだ全体が熟しきらぬ緑色をして、そぐわぬ夜食にも役に立ちそうにないように思える。
そしてもう一つ、八分目に水が張った洗面器の横に見覚えのある瓶があった。ラベルはこちら全部を向いてない。しかしカタカナで"グリ"まで見えればその正体は明らかであった。


(…や…なに…なに…これ…なんなの…はっ!…)


男が目の前に立っていた。陽子は恐怖に目を見開いて蛇ににらまれた蛙のように固まった。そして男はまた陽子をベッドから抱いて、ビニールの地べたに降ろした。


「…やっ…やっ…」


手足の痺れがまだ残っていてバタつかせることもできない。ベッド脇に頭を向けてうつぶせにされた陽子は手首を縛られ、それぞれのロープがベッドの足に括り付けられ、大きく開かされた。そして身体が後ろへ引きずられて首と胸の間、鎖骨のところに枕を下に置かれ浮かされる。さらに頭頂部とベッドの間に毛布を折りたたんだものを置き、身体が前のほうへずりよってぶつかっていかないようにクッションがわりにされる。それで両腕がぴんと張った状態になった。続いて両膝にロープが巻かれた。同じようにロープの先はベッドの足へくぐされ、思い切り引っ張られた。


「…やっ!…やめてっ!…やめてっ!…」


ぐしゃぐしゃとビニールが音をたて膝が前へ引き寄せられていく。自然と腰が持ち上がり、股を開いたまま尻が上を向かせられていった。


「…やめてっ!…もうやめてっ!…」


男はロープを固定し、身体をまるごと持ち上げながらビニールを元に戻すと2台のカメラを再配置し、いまはモニターとなっているテレビを床に下ろした。そして下にある横になっていた枕を縦に置き換え、頭をそれに寝そべるようにしてやる。

そして陽子の顔を横に向かせた。


「!!!…」


カメラが顔のまん前30CMぐらいのところに構えられていた。そのすぐ脇にテレビの画面が置かれている。画面は今度は横に2分割されており、下半分に驚愕と戸惑いに打ち震えている自分の表情がアップで。上半分は(斜め後ろに椅子が置いてあるのがここからでもなんとか見えた)その椅子の上に設置されたカメラが後方から陽子を捉えている。高々と上を向いているお尻を含めた下半身が映っていた。その高さと同じぐらいの位置にしつけられているために肛門はおろか、花弁さえもありありと映っていた。カメラの反対側にそれらをライトアップする、移動された読書灯の端が見えた。


「やだあっ!…こんな格好やだーーー!!…」


側頭部に上から男の頭が寄り、耳打ちするように囁いた。


「…言ったろ…ぜーんぶ出させてあげるって…今日は徹底的にしてあげる…」


「…いやっ…いやっ…」


「…徹底的にアナルを調教してあげる…今日から陽子の肛門は第二のオマンコになるんだ…」


「…いいい…い…い…」


「…陽子はケツでもイクようになるんだよ…さっきはアナルのなかからオマンコのほういじってあげたけど…今度はお尻だけでも感じる、それこそウンチしながらでもイッちゃう淫乱なアナル奴隷に調教してあげるからね…」


「…い…ひっ…」


「…本当に陽子を気持ちよくさせられるのは僕だけなんだ…」


「…いっ…いやっいやっ…そんな…ならないっ!…そんなっ…わたし…そんな変態じゃないっ!…無駄だからっ!…ほどいてっ!…」


「…そうか…でも簡単なことだよ…変態じゃなかったら感じなければいいんだもん…いや、変態じゃなかったらまず最初から終わりまで感じやしないんだから…でもせっかくだからおなかん中はきれいにしてあげるよ…まあ、エステだと思って気楽に任せてればいいから…」


「…そう…そうよ…そんな変態じゃない…それに…もう必要ないし…さっき出したからもう出ないわよ…」


「…そんなことはないよ…陽子が思ってるほどさっきはそんなに出してないんだよ…いまにわかるから…」





「…ほどいて…」


「…そう、いまにわかる…」






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