第120章


(…ぜんぶ…全部映るぅ…)


陽子はあまりの恥ずかしさに、暴れて動かせるほうに身体を動かそうとした。横方向に動かそうとしても立ち位置が固定されているので身体をくねらせるばかりだった。縦方向には動かすことができた。しかしそれは事態をさらに深刻にするばかりだった。陽子の両手は頭の後方に回り、身体はさらにがくんと下へ沈んだ。足は完全にがに股になり、残された道はその場に立つかしゃがむことだけだった。

画面の中の陽子はこれ以上ないほど惨めな姿に映っていた。後ろに縛られた両手のために上半身を屈める事ができない。胸を張ったままの状態で足を力士のように大きく開いて性器を前にさらけ出したままふんばっている。そしてもうひとつの画面では尻がさらに近くに寄って、ピンクに光る性器と茶色の蕾がしだいに露わになる。下からの光に照らされてひくひくと何度もすぼまるのが見えるようになってきた。


「…こんな…ひどい…撮らないで…」


「陽子自分からその格好になったんだよ…いつでももとに戻れるじゃない…」


「うんんっ…」


陽子は腕に力を入れ、前に引き戻し再度身体を上に戻そうとした。しかしこぶしは頭上までしか戻せなかった。足が閉じてくれないのだ。便意が"その体勢"に進もうとしている。
ちょっとでも力を抜くと下がった身体はもう戻れない。ちょっとでも油断すると・・


がくんとまた手が後頭部に戻った。身体がその衝撃に揺さぶられたときだった。


…ぷっ…ぷぷーーーーっ…


「…やああっ…ごめんなさぁいぃ…ほどいてぇ…ほどいてぇ…」


今度は高らかに音が部屋に響いた。もう隠しとおすことはできない。限界だった。しかも胸への機械的な愛撫によって、股間に快楽と苦痛が入り混じってそのどちらも一線を越えてしまいそうになっていた。


(だめっ!このまますることになるっ!…)


「…お願いっ!…トイレにいかせてっ!…」


もはや声が悲痛な叫びに変わっている。


「…トイレ?…そういえばさっきからオナラばっかしてるね…まさか…うんち?…」


「…やあああっ!…」


「…まさかこんなところで…ねぇ…」


「…とっ…トイレッ…トイレぇぇ…もう…もう…だめぇ…」


「…よりによってこんなときに…もしかして陽子僕に見せたいんじゃないの?…」


「…ちっ…ちがいますぅ!…」


「…だってさっき会ったばかりなのに…すぐそわそわしはじめて…ずっと僕に会うまで我慢してたってことじゃない?…めったにいないよ…そんなとこまでみられたがる娘は…」


「…ちがうっ…ちがうのぉ…」


「…ちがうもんか…その証拠におツユだらだら流してるもの…」


「…ああっ!…いやっ!…」


前方からの映像がズームアップした。大きく開いた性器からしずくが伸びている。それは下に長さを伸ばし続け、画面からはみ出ようとするところだった。


「…トイレじゃわかんないよ…おしっこなのかどっちか…」


四の五のいってられる余裕はもうなかった。


「…う…うぅ…うんちぃ…」


陽子はとうとう言ってしまった。のっけからこんな言葉で情けない。いくら仕方がなくても告げることに抵抗と後悔があった。


「…みてあげるよ…みられたくなかったら我慢して…みられたいんだったらみてあげるよ…みられたいんだったらね…」


「…ぁ…」


望みは絶たれた。宣告が遅すぎたのか。絶望感が陽子を襲った。もしかしたら、いや男はきっと知って…いや、予定していたのだ。


「…やああ…みないでえぇ…」




目次へ     続く

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