第16章

早朝のバスルームは少し寒かった。タイルがヒンヤリとした。シャワーを少し暖かめに調節し、陽子はお湯を胸にあてた。

(あっ…)


湯線が乳首を刺激した。男に激しい愛撫を受けて敏感になっていた。胸全体を大きく揉んで乳首を洗った。股間には使えないのでここでボディシャンプーを上半身と股間以外に塗りつけた。胸をまた丹念に洗った。

(よく洗わなきゃ…)


しかし手は胸全体を何回も揉みしだく動きに変わっていた。乳首が手をすり抜けるたびにDカップの胸はプルンと大きく弾ねた。

(ああ…はああ…)


陽子は立ったまま少し上体を倒し、両乳首を両手で洗っていた。後ろではシャワーが床にお湯を叩きつけている。

(あああ…ああ…)


口が開きっぱなしになった。両足が開いていた。
いつのまにか手が昨夜の男と同じ動きになった。コリコリと乳首をつまみ、絞り上げるように弄んでいた。


(…いやあ…ああ…いやあ…)


そのうち陽子は動きを止め、しばらくそのままでいたがシャワーを手に取り全身の石鹸を洗い流した。
次は股間である。立ったままかがんで手にしたシャワーを逆さに開いた足のその部分に当てた。


「あぅっ…」


水流がクリトリスといわず全体を刺激した。身体に軽い電気が走ってシャワーを持った右手を引っ込めた。陽子はあきらめてひざをつき股を開いた。


(後ろから当てれば…)


後ろからシャワーをまずお尻にあてて左手でその部分を前から触った。

ベチョッ…


濡れていた。昨夜の分がお湯で溶けたのと混じって全体にぬめりが広がっていた。
洗い流そうとシャワーを下から刺激しないようにくぐらせるとき水流は陽子の肛門を捉えた。


(あああ…ここも…)


陽子は左手も後ろに回した。自分でもトイレットペーパ越しにしか触ったことのないところだった。湯を当てながらそっと触るとキュッと海の生き物のように動いた。まるでトイレに出したものを直接触ってるような気がした。


(洗わなきゃ…こんなところも…あいつ…)


陽子は左手を前に戻した。水流がかすかにその部分にあたっている。お湯を手に取りながら全体のぬめりを洗い落とした。


(中も…)


入り口にはまだぬめりがあった。陽子はココに指を入れたことはない。タンポンも学生の頃友人に薦められたが痛い異物感のため一回きりでやめ、陽子はずっとナプキンを使っていた。だからココに入ったことがあるのはその一回のタンポンと聡の男性器だけだった。どちらもそんなに濡れていないところにだった。挿入は痛いものなのだと陽子は思っていた。

陽子は左手の人差し指をソコにつきたてた。陽子は恐る恐る指を進めていく。
中はぬめっていた。入り口からこっちは温度が高かった。

(あああ…ああ…)


しかしタンポンと聡以外のものが昨夜ココに入った。あの汚らしい男の指だ。しかし昨夜は痛くなかった。いまも痛くない。陽子は少し入れては出しさらに少し奥に入れては出し、ぬめりと男の残存を洗い流していった。
内側の粘膜が熱い。ぬめりは奥まで充満してるようでなかなか取れなかった。ぬめりがすっかり取れない限り記憶から男は消せないと陽子は思った。指が奥まで入ったがその先にもぬめりはまだある。男の汚れは洗いきれてないように陽子は感じた。
陽子は人差し指を取り出すとそれよりも少し長い中指を入れることにした。人差し指では取りきれなかったもどかしさもあって一気に入れた。


「んあっ!…」


強い電気が走った。指の根元に熱い液体が飛び出したのがわかった。


(洗うんだ…洗い流すんだ…)


陽子は指を引き抜きまた奥まで入れてはぬめりを洗い流そうとした。


「あっ…うっ…アッ…クゥンッ…アッ…」


左手からは水流とは別に出てくる液体があった。それは床に垂れて糸を引き始めた。


「アゥッ…フゥンッ…クゥンッ…クゥンッ…」


"洗い流す。"そのためであったが別の目的が頭をもたげていた。
陽子は差し込んだ指先を中で細かく律動させてしまっていた。


「クァッ…ウグゥッ…アゥッ…」


中が指に絡み付いていた。指を出て行かせまいと蠢いていた。また入ってくると待ち受けたようにまた絡みつく。シャワーはヒクヒクと痙攣する肛門を刺激していた。


(…やめて…やめて…ああっ…やめて…)


(…イカせてやるよ…)


頭の中で昨夜の声がした。陽子を見つめていた。
そのとき中指で中をかき回したままひとりでに親指がクリトリスを擦った。陽子の首がカクッと持ち上がり指が抜けないように背中が張り詰めた


「アアアッ…イクッ…イクッ…イ…クッ…」


中指が断続的に指を締め付けた。搾り取るような動きだった。力を抜いては指の脇から愛液がこぼれ落ちた。下へ落ちる糸に沿って雫が何滴も下がっていった。





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