第118章
「…ほど…いて…少しの間だけで…いいから…」
両手を顔の前に拘束されたまま、テーブルのステージ上で陽子は内股に足を懸命に閉じていた。
「…そのあとだったら…いいから…」
「…いいって?…」
「…し…あああ…しても…いいから…」
「…なにを?…」
「…せっ…く…す…よ…」
「へー、そんなにしたいの?…おまんこ…」
「…あ…そうじゃ…なくて…」
卑猥な言葉に陽子の顔がかあっと赤らんだ。
「…あ…せっ…く…」
「オマンコだろ?…オマンコにチンポ入れられて、奥深くに僕の精液たっぷり入れてもらいたいの?…」
「…や…いやあっ…ほどい…て…いいからほどいてぇ…」
「…だったらコレ、じゃまかなあ…」
男は再び鋏を手にすると陽子に近づいた。そしてパンツの両脇をショキッショキッと切り離した。
「…あああっ…やあっ!…」
前とお尻がペロンと剥け陰毛があらわになった。しかし内股に押さえているため布は落ちずに垂れ下がっている。
「いい眺めだよ…陽子がモジモジして…見られるのを喜ぶ変態なの、必死に隠してる…」
「ちがうわっ!…ちがうのっ…」
「…隠さなくてもいいよ…好きなんだもんねえ…」
男はバッグからまたしてもビデオカメラを取り出した。
「やっ…やめてっ!…それ…やめてよぉ…」
とっさに顔をそむけ、目をつぶった。そして再び目をあけると男の姿はなく、ベッドにカメラが寝転がっているだけだった。
「おっ…ほいっ…よしっと…」
後ろから声がした。足元で何かしている。しかしすぐに男は前に戻ってきた。そして左の壁にあったテレビをひょいっと持ち上げるとベッドの上にボスンと置いた。真正面ではなく左斜め前方に陽子によく見えるように画面をこちらへ向けた。電源以外のすべての配線を前もって外していたようだった。
そして男はテレビを横切り、また陽子の真正面に座った。
「…やめて…やめてったらぁ…」
男は鼻歌を歌いながらカメラに三脚をつけた。テーブルの前に据えて、下から見上げるように斜めに上に向けた。
「…もうやめて…ほどいてぇ…」
「…えっと…これが…ここ…で…」
男はテレビの電源を入れてスイッチ類を探った。黒画面と砂嵐が画面を交錯した後、パッとそれは映った。
「…いっ…いやっ…いやぁっ!…」